あと十日

いよいよ『ジャーゲン』の刊行まで一週間と少しになった。そこで、今回は特別に製本前の刷り出し(一部抜き)をこっそり見せてもらったので紹介したい。

V字型に背丁が綺麗に並んでいるが、全部で31折ある。紙は、まっ白のぴかぴかではなく、目に優しく少し軽めになっている。つるつるの表面でないのでインクがくっきり出ているだろうかと心配になったが、これが綺麗なのである。特に難しいのがパペのイラストだろうが、これも濃淡の微妙な調節で細かいところまでよく再現されている。同時に活字の方もくっきり読みやすい。

このパペのイラストはオリジナルの印刷は綺麗なのだが、後の時代の再版では、目の粗い網が目立ち、ぼんやりとした像しか見えず、こんなものなら載せない方がいいくらいだと思いたくなるようなものが多いが、今回の国書刊行会版は細かいところまで見て取れる印刷となっている。作品理解に重要な小物が登場していることもあるので、決して蔑ろにしてはならない。本が刊行されたら挿絵も含めて細部まで舐めるように観賞していただきたい。

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