こんなところにジャーゲンが! その3「火星人と脳なし」

シオドア・スタージョンの「火星人と脳なし」にジャーゲンが出てくる。霜島義明訳を『[ウィジェット]と[ワジェット]とボフ』(若島正編/河出書房新社)で読むことができる。何か噛みあわない会話の中に出てくるだけだが、フォークナーとキャベルと並んで出てきて、そういえば、フォークナーの作品にもジャーゲンが出てきたではないかと思い出したりするわけである。

まあ、それだけの話ではあるのだけど。

スタージョン全集の第五巻に収録されている。The Martian and the Moronである。

この作品、Weird Tales 1949年3月号が初出なのだが、たまたまその号を持っていた。

こんなところにジャーゲンが! その2『兵士の報酬』

ウィリアム・フォークナー『兵士の報酬』(加島祥造訳/文遊社)を読んでいると92頁で突然「「ぼくはどんな酒の飲み方も一度は試すんです」と彼は言った——ジャーゲンのように」という言葉が出てきて、訳注として「ジェームズ・キャンベルの小説の主人公、享楽追求家」と記されている。享楽追求家? と思いながら、今日は眠いのでこれで。

こんなところにジャーゲンが! その1『ピース』

関係のない本を読んでいるときに、偶然出会うジャーゲンを紹介します。その第1回は、ジーン・ウルフ『ピース』(西崎憲・館野浩美訳/国書刊行会)。231ページで突然「でもあなたはきっと剣をお持ちじゃないかしら——いいえ、『ジャーゲン』のことではないの。チェスタトンをお読みになったことは?」という言葉が。何のことだかよく判りませんが、ジャーゲンなら王笏の方がいいのではないかと思ったりもします。