ドン・マニュエルとジャーゲンの関係

〈マニュエル伝〉は、ドン・マニュエルが何度も繰り返し生きてロマンスの主人公を演ずる作品群とみてよいと思うが、ジャーゲンはマニュエル直系の子孫たちとは別のところにいる。しかし、ジャーゲンの血はマニュエルの系図に合流しているのである。その辺りが判りにくいと思ったので、家系図を書いてみた。マニュエルの結婚相手が誰から伏しておく(『ジャーゲン』を読んだら判ってしまうのだが、気づいていない人もいるかも知れないので)。図の中の*印は婚姻関係にない相手である。

もし、間違っているんじゃないかと気づいたことがあったらお知らせください。

Frank C. Papé

1919年から1930年にかけて、Frank C. Papéはキャベルの本9冊にイラストを描いたようだ。ほぼ同時期に、アナトール・フランスの本6冊にもイラストを描いている。評判はよかったようだ。キャベルの作品については、作品の理解に重要な手がかりが描かれていたりする。今回刊行の3巻にも収録した。ここでは、アナトール・フランスの『ペンギンの島』に描いたイラストを紹介する。

表紙と扉はこんな感じ。パペとは特に関係はないが、本の姿として示しておかなければいけないような気がして。

そして、見返し部分には見開きいっぱいに広がる絵がある。

あと、扉の向かい側にある絵と、本文中の絵を示す。こいうのがもっとたくさんあって、パペの絵のためにこの一冊を買う価値はあると思うのだ。

書き忘れていたが、The Godly Headから1925年に刊行された本である。私が持っているのは1929年の第7刷のようだ。

キャベルとノーベル賞

ジェイムズ・ブランチ・キャベルの話をすると、キャベルに詳しい人ほど、「そういえばノーベル賞候補になったことがあるのでは? そのことを宣伝したらどう?」というのである。私もそうだったんだと思っていたのだが、ノーベル賞候補者データベースで検索してもキャベルは出てこない。1930年のSinclair Lewisが受賞講演でジェイムズ・ブランチ・キャベルの名前を出した記録は出てくるのだが。

And had you given Mr. James Branch Cabell the Prize, you would have been told that he is too fantastically malicious.

ここである。もう一箇所は、

It does not include the novelists and short-story writers, Willa Cather, Joseph Hergesheimer, Sherwood Anderson, Ring Lardner, Ernest Hemingway, Louis Bromfield, Wilbur Daniel Steele, Fannie Hurst, Mary Austin, James Branch Cabell, Edna Ferber, nor Upton Sinclair, of whom you must say, whether you admire or detest his aggressive socialism, that he is internationally better known than any other American artist whosoever, be he novelist, poet, painter, sculptor, musician, architect.

ここなどは、大勢の中の一人で、特別キャベルが評価されている感じでもない。こんな検索、以前はできなかったから、この辺りの言葉からキャベルが候補になったという言葉が広がったのだろうか。

ちなみに、ロード・ダンセイニは候補になっている。1950年にDublin centre of Irish PENの推薦で。