親子二代の推薦文

今回、本に挟み込んだり書店に配ったりする《マニュエル伝》パンフレットの推薦文の一つを池澤春菜さんに書いていただいた。以前に一度、堺三保と池澤春菜さんがゲストと話をする「SFなんでも箱」というのに出演したときにお話したことがあるだけで、特に親しいわけでも何でもないのだが、恐る恐るお願いしたところ快く引き受けたいただけたのである。

実は『夢想の秘密』がかつてやはり国書刊行会から出たときに挟み込まれていた月報に、池澤夏樹さんの推薦文(?)が載っているのである。つまり親子二代で《マニュエル伝》の推薦文を書いていただいたということになる。

《マニュエル伝》第1回配本『ジャーゲン』刊行記念 先行販売

国書刊行会のサイトに案内が出たように、鶯谷の書店DORIS (古書ドリス)にて「『ジャーゲン』刊行記念 先行販売サイン会」が開催されます。

詳細はリンク先を見ていただくことにして、パペの挿絵の入った原書なども、手に取って見ることができるうえに、どうしても欲しくなったら購入することもできたりするので、ぜひDORIS (古書ドリス)で『ジャーゲン』をお買い上げいただきたくお願い致します。

あと十日

いよいよ『ジャーゲン』の刊行まで一週間と少しになった。そこで、今回は特別に製本前の刷り出し(一部抜き)をこっそり見せてもらったので紹介したい。

V字型に背丁が綺麗に並んでいるが、全部で31折ある。紙は、まっ白のぴかぴかではなく、目に優しく少し軽めになっている。つるつるの表面でないのでインクがくっきり出ているだろうかと心配になったが、これが綺麗なのである。特に難しいのがパペのイラストだろうが、これも濃淡の微妙な調節で細かいところまでよく再現されている。同時に活字の方もくっきり読みやすい。

このパペのイラストはオリジナルの印刷は綺麗なのだが、後の時代の再版では、目の粗い網が目立ち、ぼんやりとした像しか見えず、こんなものなら載せない方がいいくらいだと思いたくなるようなものが多いが、今回の国書刊行会版は細かいところまで見て取れる印刷となっている。作品理解に重要な小物が登場していることもあるので、決して蔑ろにしてはならない。本が刊行されたら挿絵も含めて細部まで舐めるように観賞していただきたい。

書影公開

国書刊行会の書籍情報ページで『ジャーゲン』の書影が公開されました。装丁は山田英春さん、装画は木原未沙紀さんです。中にはFrank C. Papéの挿絵がたっぷり入っています。

Amazon.co.jpでも書影が出ています。

国書刊行会

Amazon.co.jp

こういう表紙(カバー)です。

『ジャーゲン』刊行間近!

といっても一ヶ月ほど先ですが、『ジャーゲン』の情報が版元に出て、Amazonでも予約できるようになったので、『ジャーゲン』を皮切りに三冊刊行される《マニュエル伝》の情報をお知らせするサイトを始めることにしました。

『ジャーゲン』の刊行や関連イベントの情報、訳者あとがき等に書けなかった情報などを少しずつ書いていこうと思っています。

国書刊行会の『ジャーゲン』ページ