「コリンナについて」

ジェイムズ・ブランチ・キャベルの作品は僅かながら日本語に訳されている。いちばん新しいのは「幽 vol. 19」(2013年)だろう。これもまた《マニュエル伝》に属する作品である。実在の人物が登場して、妖魔に魅入られて異界に引き込まれる話。この連載は毎回著者名が表紙にも目次にも登場しないので、重要な作家の翻訳を見逃しやすいのだ。

これは短篇集The Certain Hourの収録された一篇。読んでいないけれども、面白そうである。あまり評判にはなっていないと思うのだが。下に掲げた本の表紙絵は、Frank C. Papéが描いたものである。これを見て期待してページをぱらぱらと捲ってみたら、中には一枚もイラストがなかった。残念。

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